「なんばの頂き」

「星霜なる追憶」

「北の国」

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最終話:別れ

銃声がなると同時に、銀二と龍はそれぞれ倒れた。

龍はその勢いで、地面にあるコンクリートブロックに頭をぶつけ息絶えた。

銀二が起き上がり誰が打たれたのか確認すると そこには彩華の前に両手を広げ、胸を撃たれた楓子の姿が。

「ふ…ふう…楓子! ふ…楓子!!」

銀二と彩華が楓子を抱き寄せる。

「お父ちゃん・・・私…ちゃんと約束守ったで。 けどな・・・お父ちゃん・・・ 私こうなった原因はお父ちゃんに頼まれたからやないんやで。 彩ちゃんの事…本当のお姉ちゃんと思ってたから・・・・

あんとき、『私がおねぇちゃんでええの?』って言われた時 ほんまうれしかったんやで…」

「ふぅ、ごめんな…ごめんな…私の責で・・・」

「いいねん。うち・・・もう決めてたことやから・・・ それに、このなんばが・・・好きやったから。

お父ちゃん・・・ごめんな。」

楓子の瞼が閉じ、腕が地面に落ちる。

「楓子!!」

 

 

それから、一年後…

銀二は麻子と二人で墓のまで墓掃除をしていた。

「今日やねぇ、あの子が働いて1か月になるの。あの子大丈夫なんかなぁ」

麻子が墓の前で祈りをささげる銀二に問いかける。

「あぁ、彩華なら大丈夫や。」

水桶を持ち上げ麻子と墓地から去る。

「楓子。こんなふがいない父親でごめんな・・・」

楓子が入っている墓を見ながら心の中で銀二はつぶやく。

そのころ、新大阪では

「おい彩華!!お前もっと大きな枠とってこんかい!! こんな枠やったらせっかくの求人が台無しやろ!! もっと大きな提案してこんかい!!こんなんじゃ求職者も喜ばんぞ!

それに、なんばエリアで1位の媒体になられんぞ! ライバル社はたくさんあるんやぞ!!」

上司に叱られる彩華の姿があった。

「はい!もう一度行って提案してきます!!」

外に出る。もう春から夏に変わろうとしている。

「楓子…私、なんばのてっぺんとったんで!!」

カバンを握りしめる彩華の手に力が入り、歩き出す。