「なんばの頂き」

「星霜なる追憶」

「北の国」

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続編:彩華動く。

「おどれら!何とろこいことしとんねん!はよ連れて行かんかい!」

「ちょっと、あんたら、だれなん!?放してぇや!!」

彩華は高校の帰り道、地下鉄への階段を降り始めた時に、聞き慣れた声の悲鳴を聞いた。
地上に上がり、声のした方向を見ると、同級生の菜月が刺青をした男数人に取り囲まれ、車で連れ去られるところだった。
一瞬ではあったが、白間組が行っていることは解った。

その数時間後、彩華の携帯に着信が入る。

「あんたかぁ、谷川組の娘っちゅうのは…あんたの友達誘拐させてもらいましたわ。
助けたかったら、明日の朝5時に道頓堀まで来いや。」

正体がばれた。。。私のせいで…私のせいで菜月が…

息を切らせて自宅に戻り、父親代わりの銀ちゃんに事件を伝えると、
一瞬にして銀ちゃんの表情が変わった。
同時に、銀ちゃんの持っていたバーボンのグラスが割れた。

「龍の野郎か…お前は関わらんでええ。
これはあいつと俺の問題や…お前が首突っ込むことやない。」

その一言を残して、銀ちゃんは二階に上がった。

龍…その名前を聞いて思い出した。あいつは私の父ちゃんを殺したやつ…
「今度は親友の菜月まで…絶対に許さへん!」

苛立ちは募る一方で、とうとう居ても立ってもいられなくなった私は、家を飛び出した。

港近くで今後のことを考えていると、
後ろからバーの店長麻子が心配そうに駆けつけてきた。

「あんた、龍相手にやりあう気なん?辞めとき。
女子高生が相手できる相手じゃないって。聞いたことないってそんなこと。」

そんなこと言われなくてもわかってる。けど…理解はできても、納得はできない。

「わかってる。おっちゃんには迷惑かけへんから。このことは黙っといて。
もうおっちゃんはカタギなんや。戻ったらあかんねん。もし、この仕事なくしたら…
この時代、求人も少ないし仕事できなくなってまう。


私はまだ若いし、次がある。だから、菜月は私が守らなあかんねん!」

そう言い残し、彩華は夜の闇に姿を消した。