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続編:楓子の決意

私が小学校のころに、父ちゃんはやくざをやめた。
それと同時期に新たな家族ができた。

彩ちゃんだ。

私は、父ちゃんから

「楓子。申し訳ないが、彩華を見守っといてくれ。
彩華の正体がばれないように…そして何あったら頼む。
あの子は、俺がおやじと約束した子なんや。」

そう小さいころから言われ続けてきた。

彩ちゃんは、小さいころにお父さんを失っている。
私は、生まれてすぐに母親を亡くした。

どちらともどこか欠けて悲しみを背負って生きてきた。

そんな中でも彩ちゃんは常に明るく、私の相談を乗ってくれるお姉ちゃん的存在だった。

昨日の夜。クラスで行う文化祭のダンスの練習をしていた時も一緒に教えてくれた。

「なんか、彩ちゃん。私のお姉ちゃんみたいやね。」

照れていうと、彩ちゃんは

「私なんかでいいの?私がふぅのお姉ちゃんで??」

いつも、傍にいるけど言いたかったことを言うと照れくさくなる。

「うん!」

その会話をした翌日にまさかこうなるとは思ってもいなかった。

安心してるのか、由紀はソファーで寝ている。

そこに、父ちゃんが帰ってきた。

「どうなったん?彩ちゃんは??」

帰ってこない彩ちゃんを心配になり父ちゃんに聞くと

「あいつは、友達と引き換えに自分が人質になった。」

責任感の強い彩ちゃんならすると解っていたけど…
解っていたけど納得できなかった。

「なんで!? なんで父ちゃん守ってあげへんかったん!?」

責めても何も変わらなかったけど、誰かを責めないと気が済まなかった。

「ごめん。楓子。けど、ちゃんとケリつけてくる。だから、お前は俺がいなくなった後…彩華を頼む。」

父ちゃんの顔は険しかった。何かを決断したような顔だった。その後何も言わず父ちゃんは2階に上がった。

「彩ちゃんは私が守る。それが私の使命なんや。」

求人誌を見ながら必死に求人を探す由紀の隣で私は心を決めた。

この命に代えても、私が彩ちゃんを守る。