「なんばの頂き」

「星霜なる追憶」

「北の国」

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最初の出会い

20年前のあの日も、ちょうどやけに晴れた日だった。
俺にとっては新天地になる北の国の話である。

俺は、新天地でダイスケって奴と気が合い仲良く遊んでいた。

だが、2人の出会いは、何とも説明の為難いものだった。

簡単な売店の求人があり、それに俺は応募した。
ダイスケも同じ様な日に、求人募集を見て連絡した事が後で分かった。

俺は、その売店で働きたくてしょうがなかった。理由は、女だ
一目見ただけで惚れた女が、その売店の前を通ることが分かったからだ。
だから、その売店での求人は譲れなかった。

ダイスケは、ただバイクに入れるガソリン代を稼ぎたいだけだった。
理由は、ただ家に近い事と、まだ春になる前だったのでバイク乗りのあいつには
都合が良かっただけだった。移動は基本的に全てバイクだったあいつは、家から歩いて
行けるバイト先は本当に夢のような場所だったらしく譲ることはしなかった。

死活問題ではない俺の方が、小さい問題かもしれないが
俺は俺で譲る気はなく、その結果、売店の前で大喧嘩にまで発展した。

俺もそこそこやったのだが、勝ったのはダイスケで奴はその後、
気楽にバイトしながらバイクを乗り回している。

俺は、以前と変わらず女が通りすぎる売店の前から見ているだけやった。

喧嘩をしてから4日目くらいに俺は無性に気になって、売店のおばちゃんに求人の理由をきいてみた。

理由は驚く程に単純でおめでたいものだった。

おばちゃんは、息子から教員になるから店は継がないと連絡があったと話した。
塾の教師を続けていたが、転職サイトで学校の求人をみつけて応募したら採用されたと話していた。
採用が決まっていなければ、俺たちは喧嘩をすることもなかったのになぁと思った。